2割特例の判定は2023年から始まっている

2023年10月のインボイススタートに伴い、2割特例を利用する個人事業主・フリーランスの方も多いと思います。

おさらいしてみますが、2割特例を利用する条件は下記2つになります

・インボイス制度を機に免税事業者からインボイス発行事業者となった

・基準期間における課税売上高が1,000万円以下

この条件に該当する場合には、2023年10月から2026年9月30日までの仕入税額控除は80%を認める（すなわち、20%の売上に対応する消費税を納付すればよい）ということになっています

さて、2つ目の条件である「基準期間」の課税売上とはなんぞや？

ざっくり言うと、消費税の判定基準は2年前の売上高を基準として判定することになっています。そのため、2025年に2割特例を使えるかどうかは、2023年の課税売上高（輸出とかなければ、通常の売上は課税売上高になります）が1,000万円を超えるかどうかで判定されることになります。そして（ここ大事）、2023年の売上高はインボイス制度とは関係なく、2023年1月～12月の売上高の合計で判定することになっています。

すなわち！2023年に2割特例を使えたからと言って、2025年も使えるとは限らない。。。ああ、恐ろしや。

こんな地雷が税法にはよく埋まってます。おどかすわけではないですが、インボイスに強くて頼りになって、アドバイスをくれて、自分の代わりに税務署に消費税の登録代行、申告代行をやってくれる（そして優しい）税理士さんを見つけたら、くらいついて話さないようにしましょう！